底地の相続に不安がある方
底地の相続(保有継続)に対する不安要因とは
昨今は底地(貸地)を保有している方々から、底地を一括して売却したいという希望がよせられることが少なくありません。底地を継続して保有することに関して不安を感じ、処分できるものなら処分をしたいと考えているようです。そうした方々が抱いている不安の要因を分析してみると以下が挙げられます。
- 将来、相続が発生した際に底地を売却して相続税納税資金が作れるのか不安である。
- 底地の資産価値よりも相続税評価額のほうが高いのではないか。
- 将来の相続人が自分のように底地を管理していけるのか不明である。
- 将来の相続人は底地を相続することを嫌がっている。
- 借地人は単身高齢者ばかりで、住宅が老朽化して街並みが暗くなり、住宅地としての資産価値が減少する一方である。
- 最近、借地人の中に競売になってしまった方や地代の滞納者が出始め、地代の管理に不安を感じるようになった。
底地を一括して売却することのメリット&デメリット
底地を一括して売却した場合のメリットとデメリットを考えてみました。
(メリット)
- 底地の売却資金を相続税納税資金として活用できる。
- 流動資産が増えるので、相続時の遺産分割がしやすくなる。
- 現在よりも固定資産税・都市計画税の負担が大幅に軽減される。
- 借地人とのわずらわしい人間関係から解放される。
- 将来の相続人の不安が解消され、彼らとの人間関係がより良好になりえる。
- 底地の売却資金で収益不動産を購入すれば今よりも財産全体の収益力がアップする。
(デメリット)
- 底地を売却して発生した譲渡益に対して20%の税金(所得税15%、住民税5%)が課税される。
- 周囲の親戚地主から売却行為を咎められる可能性がある。
- 流動資産が増えるので、その運用を考える必要がある。
- 親しかった借地人との人間関係が変わってしまうのではないかとの不安が生じる。
- 底地の新所有者と借地人との間でトラブルが発生し、それに巻き込まれてしまうのではないかという不安が生じる。
上記のメリット・デメリットは物件ごとに異なってきます。底地の一括売却に関して悩まれた場合には、当社にご相談ください。メリット・デメリットを詳細にご説明をいたします。
底地の一括売却の注意点
底地を一括売却する際にはいくつかの注意点があり、以下に示します。
- 底地の購入者はいわゆる底地買い業者と言われる不動産会社であり、購入にあたっての条件が各社異なっています。
- 購入価格が他社よりも高い会社を選択した場合にもリスクがつきまといます。手付金を受領して契約をした後に、契約した不動産会社が借地人を個別訪問し、その結果、残金を支払わずに契約を解除するという例も少なくありません。
- また借地権毎に土地を分筆して引き渡すことを要望するという不動産会社もあります。
この場合、引き渡しまでにかなりの時間を要し、最悪の場合には分筆もできずに引渡しができないというケースもありえます。 - 地代の受け取り記録や賃貸借契約書、更新料及び建替え承諾料の記録等がないと売却価格の減価要因となります。
- 底地の一括売却の契約書には様々な特約が網羅されますので、知識のない売り主は不利な条項と気づかずに契約を締結してしまう可能性があります。
したがって、底地を一括売却する場合には当社のような専門会社を窓口にして、売却することをお勧めいたします。 売却後に収益不動産に買い換えることを希望する場合には、条件にそった不動産を探し出します。また、売却にあたって将来の相続税の支払い、遺産分割等に不安のある方には当社と提携している相続専門の税理士と協業して様々なシミュレーションを行い、複数のプランをご提案いたします。
底地一括売却のスキーム図
お問い合わせは下記までお願いいたします。
TEL 03-3295-0200
メールは、こちらのフォームから