二重負担相続の診断をお勧めします

・相続発生前に二重負担相続の診断を
 二重負担相続のスキームは土地・金銭の貸借の仕方によって、より高額の相続税が発生し、相続発生後は金融機関の返済以外に相続税の負担や他の相続人への財産分与の負担が大きくのしかかり最後は破綻するという危険性を秘めています。
これを避けるため"親の土地上に相続人または同族法人による建物を建築している方"においては、以下の項目に当てはまる場合は財産組み替え等の見直しを行いましょう。
・建物からの収益(保有コスト差し引き後)で金融機関への支払いが賄えない
・相続人または同族法人による借入金または未払い金が相当額ある。
・相続発生時に相続税の負担がある。
・当該土地以外に金融資産または売却可能な資産を保有していない。
・他に相続人がいる場合に於いて分与できる財産がない。
詳しくは以下のチェックリストを活用し、当社までご連絡されることをお勧め
いたします。
        

二重負担相続チェックシート
 本人に借入金がない場合でも、ご子息等の相続人や法人が親の土地を担保にして借入金がある場合に、将来において相続が発生すると、相続人は相続税と借入金返済という二重の負担を強いられ、最悪の場合には、破綻に陥る可能性もあります。それを未然に防ぐために、ご自身の財務状況を下記のチェックシートでご確認されることをお勧めいたします。

 ①事業者は親ですか?子または法人で行っていますか?
 □ 親(土地・建物所有)
 □ 子等(親の土地)
 □ 法人(父が代表者)で建物所有
 □ 法人(子が代表者)で建物所有

②上記で親以外の場合には担保または保証の関係はどうなっていますか?
 □ 親の土地も併せて担保として差し出している
 □ 親が連帯保証人となっている
 □ 親以外のものも保証人または不動産を担保に差し入れている

③土地と建物所有者が異なる場合、土地の賃料の支払いはされていますか?
 □ なし
 □ 固定資産税程度の地代を払っている
 □ 一般的な相場の地代を払っている
 □ 相当額地代をはらっている

④上記の③について一般的な相場の地代または相当額地代を支払っている場合に は支払いはどういった方法で捻出されていますか?
 □ 親が生活費または預金等保有している
 □ 子または法人で運転資金のため借り入れしている
 □ 不明

⑤借入金の返済状況はいかがですか?
 □ 今のところ問題なく支払い継続中
 □ 生活費または給料を見直せば、返済の継続は可能
 □ 少しでも空室がでると生活費等の見直しだけでは返済が滞る可能性有り
 □ 親又は親戚等から借り入れで賄うことがある
 □ 既に滞っている

⑥借入金と資産の評価の関係(借入金残額と建物評価)はいかがな状態でしょうか?
 □ 借入金<建物評価
 □ 借入金>建物評価

⑦借入をされている金融機関の態度はいかがな状態でしょうか?
 □ 返済に問題はないので、金融機関からのレスポンスは特になし
 □ 借入金の一括返済を要求されている
 □ .金利の引き上げを要求されている
 □ 追加担保または連帯保証人を要求されている
 □ 取引約定書の差し替えを要求されている